|
|
| 地域 | 下北地域−8 |
|
|
| 名 称 | イボ薬師様 | ||
| 所 在 | 臼杵市藤河内小出 | ||
| 備 考 | 昭和57年6月号(63) | ||
| 説 明 | 左手には薬壷をのせ、右手は胸前に上げる形をとった仏像をご覧になることが、よくあると思います。これが、普通いわれているお薬師様、正式には薬師如来と呼ばれる仏様です。この仏は、病を除き、健康で安楽に過ごすのに利益があるという、現世利益の仏として広く信仰を集めています。仏教が、日本に伝来したはじめの頃は、施無畏・与願印(両手の上下位置によって仏の慈悲の心を表したもの)といった姿をとる仏像が多かったのですが、いつのころからか左手に薬壷をのせるようになったといわれています。 市内には、多くの薬師如来像がありますが、その中でもイボ薬師様として人々に親しまれ、信仰されている珍しい石仏が小出地区にあります。この石仏は、一月号(第八六五号)の市報のこの欄で紹介した「小出観音」が安置されているお堂の境内にあります。像は、1.21mの立像です。 面長で目は細く切れ長、しかも頬が強く張っています。細い目と頬の張りが好対照をなし柔和で親しみのあるお顔に作られています。像の背面には刻銘があり、享保八年(1723)西国三十三所、四国八十八所を巡るお遍路さんの病よけと旅の平穏無事を祈る供養のために小出村の三重野某(三重野作右衛門カ)なる人物が作ったと記されています。本来は、供養のためにつくられた石像も、時の移り変わりとともに信仰の内容をも変え、今では、イボのある部分をお薬師様の薬壷につけてなでるとイボが治るといわれるイボ落しの仏様として、地元の人たちにあがめられています。 |
||