公開日 2022年8月22日
更新日 2022年8月22日
ヤングケアラーとは?
法令上の定義はありませんが、一般に、本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子どもとされています。
大分県におけるヤングケアラーに関する実態調査について
大分県内の公私立学校の小学校5年生から高等学校3年生の全児童・生徒(対象約8万人)に対して、ヤングケアラーとしての自覚、ケアの対象者およびその内容・時期・頻度などの現況、相談先や求める支援など、ヤングケアラー自身の状況調査を行いました。(令和3年10月~11月)
全体調査の結果、回答者全体の「約1.3%」が、世話をしているため、やりたいけれどできていないことが「ある」と回答しています。
この結果を今回の調査対象者(小学校5年生~高校3年生:79,550人)にあてはめると、世話をしていることで困りごとを抱えている児童・生徒が大分県内に「約1,000人」いることが推計されています。
特に、世話をしていることで、「学校に行きたくてもいけない」、「進路変更を考えざるを得ない」等の深刻な影響が出ている児童・生徒も存在することから、早急な対応が求められています。
大分県の調査結果詳細について
ヤングケアラーの直面する課題
大人が行うような家事や家族の世話などを日常的に行っていると、子どもたちに次のような影響が出る可能性があります。
学業への影響・・・遅刻・早退・欠席が増える、勉強の時間が取れない など
就職への影響・・・自分にできると思う仕事の範囲を狭めて考えてしまう、自分のやってきたことをアピールできない など
友達関係への影響・・・友人等とコミュニケーションを取れる時間が少ない など
ヤングケアラーの方へ
家族の手伝い・手助けをするのは「ふつうのこと」と思うかもしれません。
でも、学校生活に影響が出たり、こころやからだに不調を感じるほどの重い負荷がかかっている場合は、すこし注意が必要です。
自分のことや家のことを話すのは勇気がいると思います。
でも、あなたの話を聞いて、共感して、サポートしてくれる人は必ずいます。
学校の先生・スクールカウンセラー・親戚の人・友達など、信頼できる相手に相談してみましょう。
ヤングケアラーに関する相談窓口について
臼杵市子ども・子育て総合支援センター「ちあぽーと 家庭児童相談室」
家庭児童相談員やちあぽーとの職員が家庭や子ども本人の困っていることを確認し、困っている内容に応じて関係機関と一緒に対応いたします。
関係機関:小・中学校、スクールソーシャルワーカー(SSW)、スクールカウンセラー(SC)、臼杵市社会福祉協議会 など
電話番号:0972-86-2716(平日9:00~17:00まで)
大分県ヤングケアラー専用 電話相談窓口等について
大分県では、大分県内のヤングケアラーの支援のため、下記のとおり相談窓口を開設しています。
電話番号:097-546-1451(24時間・365日対応)
SNS相談窓口:下記のURLから、または、QRコードを読み取って、お友達追加してください。
https://lin.ee/Lr4Luay
≪専用相談窓口等について詳しくはこちら≫
児童相談所の相談専用ダイヤルについて
児童相談所は、都道府県が設置する機関で、子どもの健やかな成長を願って、ともに考え、問題を解決していく専門の相談機関です。虐待の相談以外にも子どもの福祉に関する様々な相談を受け付けています。
電話番号:0120-189-783(フリーダイヤル・24時間・365日対応)
その他相談先について
「24時間子どもSOSダイヤル」
いじめやその他の子どものSOS全般について、子どもや保護者などが夜間・休日を含めて24時間いつでも相談できる、都道府県教育委員会などによって運営されている、全国共通のダイヤルです。
電話番号:0120-0-78310(フリーダイヤル・24時間・365日対応)※通話料無料
「子どもの人権110番」
いじめや虐待など子どもの人権問題に関する専用相談電話です。
電話番号:0120-007-110(平日8:30~17:15)※通話料無料
≪関係リンク≫
ヤングケアラーについて 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html
ヤングケアラーについて 文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1387008_00003.htm