公開日 2019年2月12日
更新日 2024年8月16日
予防接種の目的
予防接種は、病気に対する免疫をつけたり、免疫を強くするために、ワクチンを接種することをいいます。
予防接種は、自らが病気にかかることの予防や、人への感染による社会全体への流行を防ぐこと、また病気にかかったとしても重い症状になることを防ぐ重症化予防を主に目的としています。
予防接種の種類
定期接種(予防接種法に基づくワクチン)
A類疾病
性質
その疾病の発生およびまん延を防ぐことを目的とした予防接種です。対象の方(または その保護者)は接種を受けるように努めなければなりません(努力義務)
対象予防接種
五種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ・ヒブ)、四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・不活化ポリオ)、二種混合(ジフテリア・破傷風)、小児MR(麻しん・風しん)、小児風しん、日本脳炎、BCG、不活化ポリオ、水痘、子宮頸がん、ヒブ、小児用肺炎球菌、B型肝炎、成人MR(クーポン使用分)、ロタウイルス
B類疾病
性質
その疾病の個人の発病または重症化を防ぎ、あわせて これにより そのまん延を予防することを目的としています。対象者本人が接種を希望する場合に実施されます。努力義務はありません。
対象予防接種
高齢者インフルエンザ、高齢者肺炎球菌
任意接種(予防接種法に基づく「定期接種」以外のワクチン)
性質
個人が感染症にかかったり重症になるのを防ぐため、受けたい人が自分のスケジュールで受けるもの。
対象予防接種
流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)、小児の季節性インフルエンザ、帯状疱疹予防接種 など。
ワクチンの種類
生ワクチン
生きた細菌やウイルスの毒性を弱めたもので、これを接種することによってその病気にかかった場合と同じように抵抗力(免疫)ができます。毒性を弱められた細菌やウイルスが体内で増殖して免疫をつくっていくので、十分な免疫ができるまで約1ヵ月かかります。
不活化ワクチン
細菌やウイルスを殺し、抵抗力(免疫)をつくるのに必要な成分を取り出して毒性をなくしたもの。体内で細菌やウイルスは増殖しないため、数回接種することによって免疫ができます。