公開日 2021年7月27日
更新日 2023年6月12日
ジャンボタニシ(和名:スクミリンゴガイ)による稲の食害は、薬剤散布や水田の浅水管理等を組合わせた防除に取組むことで被害の軽減につながります。
ジャンボタニシ防除対策のポイント【春・夏編】
取水期間の侵入防止(水口網の設置)
取水口、排水口に9mm以下の網目のネットや金網を設置することで、用水からの貝の侵入を防ぎます。ジャンボタニシは代掻き前の入水時、中干し後の入水時などに侵入すると言われています。
この時期だけでもネットや金網を設置することで多数の貝等の侵入を防ぐことが出来ます。
石灰窒素による防除対策(代掻き前の散布)
荒起し後3~4cmに湛水を保ち、3~4日後に石灰窒素を散布します。
散布後3~4日間4cm程度の湛水状態を保った後に代掻きを行います。田植えは、石灰窒素散布後6~10日経過後頃に行います。
薬剤に窒素成分が含まれているので、水稲の施肥は控えめにします。
田植え後の浅水管理(発生している場合は必ず実施)
ジャンボタニシは水の深いところを好み、移植直後の柔い苗を好んで食べます。浅水では行動範囲が抑制されるので、稲を食べることが出来ません。
浅水管理を4cm以下に維持することで食害を防ぐことが出来ます。
また、苗が育つ(4葉期以降)と硬くなり、食害が減ります。浅水管理が厳しい場合は、薬剤散布との組み合わせで被害を防止します。
薬剤散布による対策(発生している場合は必ず実施)
ジャンボタニシの発生状況に応じて、効果の高い薬剤を全面散布するか、ジャンボタニシが集まる深水部分などに重点的に散布することで効果があります。
薬剤の使用については、大分県中部振興局生産流通部や最寄りの農協、購買センターなどにご相談下さい。
ジャンボタニシ用薬剤一覧(農林水産省防除対策マニュアルより抜粋版)[PDF:94.7KB]
被害防止対策リーフレット
被害対策の詳細については、下記のリーフレットもご覧ください。
農林水産省・大分県ジャンボタニシ被害防止対策リーフレット【春夏編】[PDF:729KB]
お問合せ
PDFの閲覧にはAdobe Systems社の無償のソフトウェア「Adobe Acrobat Reader」が必要です。下記のAdobe Acrobat Readerダウンロードページから入手してください。
Adobe Acrobat Readerダウンロード